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treasure 『雨の日』

頂き物SSです!
柿トロさまからいただきました。数えてみたら、柿トロさまにいただくのはなんとこれで6作目。ありがたいです。

もうすぐ梅雨シーズンということで、雨の日が好きになっちゃいそうなほのぼのSS。
癒されます!!





*****





『雨の日』 BY 柿トロ


その日は珍しくセラ島に朝から雨が降っていた。
どしゃぶりではなく、ゆっくり一日降り続く梅雨のような雨だった。


ハンスが傘をさして街の見回りをしていると中央広場の木の下に見慣れた帽子とマント。
「こんなところで何をしているんだ」
あきれたように声をかけるとあははと笑われた。
「ここを通りかかったら雨宿りしてる子が居てさー、傘貸しちゃったんだ」
「それで自分が雨宿りしてどうするんだ…」
「あー、もうすこし弱くなったら走って帰ろうと思ってたんだよ」
ここからアトリエまで?
ハンスは通りかかってよかったとしみじみ思った。
「そんなことをして風邪でも引いたらどうするんだ」
言いながら傘を差し掛ける。
「貸してくれるの?あ、でもそうしたら今度はハンスが雨宿りすることになっちゃうよ」
「誰がだ。アトリエまで送るから入っていくといい」
「え、いいの?ありがとうハンス」
アニーはそういうとお邪魔しますと傘に入ってきた。
触れたマントが冷えていて、アニーが長い事ここに立っていた事がわかる。
アニーが濡れないように傘を寄せて、歩き出した。


「ハンスは街の見回り?」
「あぁそうだ。見回りに天気は関係ないからな」
「実行委員も大変だねー」
「それが仕事だ」
話しながらアトリエまでの道を歩く。
いつもと同じなのに距離が近いだけで緊張する。
アトリエに着くまでが何だかとても長かった。


「送ってくれてどうもありがとう」
アトリエに着くとアニーにぺこりと頭を下げられた。
「べつにかまわないから、風邪を引かないようにしておくんだな。冷たかったぞ」
そう言うと、合わせたようにアニーが小さくくしゃみをした。
「ほら、もう中に入って温かくしておくんだ」
「寄っていかないの?」
「…まだ仕事が残っている」
そういってドアから離れるとアニーが手を振ってきた。
「またね、ハンス。お仕事がんばってね」
傘を少しあげて、手をあげる代わりにした。


ハンスが本部に戻ると受付からダニエルが声をかけてきた。
「ハンスさん!おかえりなさい!」
相変わらずの大きな声をかけて、タオルを差し出してくれた。
ありがとうと受け取ると、なにやら怪訝な顔をしている。
「どうかしたのか?」
「何だか左肩だけびしょぬれですけどどうかしたんですか?」
言われて見てみると確かにそのとおりだった。アニーへ傘を傾けすぎてしまっていたようだ。
ふと先ほどのことを思い出してしまっていたら、ダニエルにじっと見られていた。
「いや、なんでもない」
そう言って拭くとハンスは仕事へ戻って行った。




ハンスが仕事へ戻ったのを確認してダニエルはため息を一つ付いた。
ハンスさん、自分がどんな顔をしていたのかしらないんでしょうねぇ。
あれは多分外でアニーさんに会って傘に入れてやったんでしょう。
でなければあんな優しい顔で自分の肩を見たりはしないでしょうから。
以前は真面目で冷静でどこか硬い表情の多かったハンスさんがアニーさんのこととなるとああいう優しい顔をする。
尊敬する先輩のわかりやすい行動に思わず苦笑がもれる。
自分が気づいているくらいだから他にも気づいているものは多いだろう。
うまくいってくれるといいな。ダニエルはこっそりと一人笑った。




────────────
悶 え ま し た か ……!!?
過保護で心配性なハンスがかわいく。どこまでも天然なアニーが愛しく。
この二人ってなんでこんなにかわいらしいのーー!><
さりげなく相合い傘。相合い傘というものがはたからどう見えるのか知ったら、ハンス君あわあわしそうです(それがまた愛しい。

柿トロさま、癒しSSをありがとうございました! ごちそうさまです!!

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  Name : 光太朗。
  性別女、またの名を光太朗子。
  『アニーのアトリエ』ハマり中。

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