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『破廉恥娘』

もうハンアニ大好きすぎる大好きすぎる……!
ベストEDは毎日見ないと気がすまないっ(重症。

本家ブログの方でSSを読んでくれた友人さまがアニアトを買ってくるとのこと……! むふふ。幸せ。プレイ終わったら二次書いてもらうしかないと思う。

で、また勢いで書いたSS。
アニーが破廉恥娘と化してます。





*****


『破廉恥娘』


 ここ数日、アニーは悩んでいた。
 考えても考えてもわからない。
 そもそも知らないものをわかろうとするなんて、無理があるのだろうか。

「ねー、ぺぺ~、師匠~」
「オイラにわかるわけないだろ。そういうことは妖精じゃなくて人間に聞けよ」
 師匠のいうことはもっともだった。
「よし、じゃ、聞きに行こう!」
 アニーは意を決して、調査に乗り出した。





 まっさきに、雑貨屋へ向かった。
 質問をぶつけると、リーズは驚いたような顔をして、それからニヤリと笑う。指で硬貨の形を示しながら、
「知ってるよ。──で、いくら払う?」
 払うとしても最後の手段だな、とアニーは丁重にお断りした。


 次にレストラン。
 ダメで元々、聞いてみる。
「な、なにいってる……ですか! そんなの知らないです!」
 予想通りだった。肩を落として、店を出る。


 そうなると、どうするべきだろう。
 悩みつつも、武器屋に立ち寄ってみる。
 カイルを通り越し、アマリリスの元へ。
「……そういうのは、人に聞くモノじゃないだろう」
 やんわりと断られた。
 そーかなーと思いつつ、カイルにも聞いてみる。
「それはさ、ハンスに聞いた方がおもしろいんじゃないかな」
 ハンスに聞くという選択肢はなかったので、アニーは単純に驚いた。
「えー、ハンスは知らないよ、たぶん」
「一緒に知ればいいのさ。まあ、僕が教えてあげてもいいんだけど」
「え、カイル、知ってるの? 教えて教えて!」
 カイルはぎしりと固まった。
 そのまま動かなくなったかと思うと、冷や汗らしきものが流れ始める。
 カウンターの奥で、アマリリスが声を押し殺して笑っている。
 アニーは首をかしげながらも、どうやらカイルが教えてくれるわけでもなさそうだったので、さっさと店を後にした。


「──え? あ? ああ、し、知ってる知ってる。よぉく知ってるぞ。オレに知らないことなんてあるわけないだろ。アレだよ、アレ。アレな、うん」
 あさっての方向を見て、頬を書きながら、キルベルトはなんとも歯切れの悪いいいかたをした。
「え、意外! キルベルトは知らないと思ったのに! 教えて!」
「教えて、っておまえ」
「教えてよー」
「い、いやいやいや……」
 どうにもはっきりしない。どうやら、教えてくれる気はないようだ。アニーは眉根を寄せて、じろじろとキルベルトを睨み上げる。
「ほんとは知らないんじゃないの」
「ばっか、知ってるっつーの! オレをだれだと思ってんだ!」
 もういいよ、とアニーはさっさと諦める。そもそもキルベルトには期待していない 


 ギルドを出て、中央広場へ。
 ことの次第を話すと、ビュウは心底呆れた顔をした。
「……それ、いままで何人に聞いたって? アニーってときどき、真剣にバカだよなー」
「むっ、そんなことないよ! これでもめきめき実力急上昇だよ。今回のコレだって、お仕事だし」
「ハンスに聞けよ。きっとおもしろ……えーと、ていねいにしっかりきっちり、教えてくれるぜ」
 また、ハンスだ。
 アニーは口をとがらせる。
「知ってるかなあ」
「いいから、行けって」
 いわれるままに、今度は委員会本部へ。


「アニーだ~、どしたの~」
 入るなり、ジェリアに遭遇。
 とりあえず聞いてみると、ジェリアは素っ頓狂な声をあげた。
「な、な、な、ナニいってるの──っ?」
 そんなに驚かれることだろうか、と思いながらも、どうやら知らないようだと、ハンスの元へ向かう。
「え、もしかしてハンスくんにも聞くの? わわ、大変だ、見なくちゃ、見なくちゃ」
 ジェリアがあからさまにあとをつけてきたが、気にせず、ハンスに声をかけた。
「ねえねえ、ハンスー」
「どうしたんだ、アニー。またこんなところでサボって……」
 お説教が始まりそうだったので、ズバリ聞いた。
「キスの味って、どんなの?」
「────!?」
 ハンスがフリーズした。
 みるみるうちに、顔色が真っ赤に染まっていく。
「知ってる?」
「な、な、ななななな……」
「ハンスくんー、これは教えてあげなくちゃだよー」
 ジェリアが援護射撃。ハンスは目も口もこれでもかと開いて、慌てふためいている。
「え、ほんとに知ってるの? 教えてよ、困ってるんだよー。できるだけ詳しく、知りたいんだけど」
「さあさあハンスくん! いまだよ! 教えてあげるならいまだよ!」
 なにやらジェリアが盛り上がっている。
「お、教えてって……アニー、君は、い、意味がわかってて、いってるのか?」
「もう! 教えてくれるの、くれないの? どっち?」
 ハンスが息を飲む音が聞こえた。
 ジェリアが、目をきらきらと輝かせている。
 じりじりと待つこと、数十秒。
 アニーは大きく息をついた。
「もういいよー。やっぱり、カイルかキルベルトに教えてもらう」
 ハンスの顔色が、さっと蒼白になる。
 しかしそれには気づかず、アニーはすたすたと本部から出て行った。

 

 アニーはアトリエの扉を開けた。なんだか疲れてしまった。少しでも休もうと、ベッドに倒れ込む。
「わかったかー?」
 さっそくぺぺに聞かれたが、首を振って答える。
「あとでもう一回、聞きに行くよー。なんかみんな、知ってるみたいなんだけど、教えてくれなくて。なんでかな」
「なんて聞いたんだ?」
「そのままだよ。キスの味って知ってる~? って」
 ぺぺが大げさな仕草で呆れかえるのが、気配でわかった。
 もう寝てしまいたかったが、説教が続くのは目に見えていたので、顔色をうかがおうとアニーは身を起こす。
 しかし、師匠にはどうやら怒る気はないらしい。ただただ、疲れたような顔。
「あれ、どしたの」
「ほんっっっと、バカだな……」
「なんで?」
 
 その時、ものすごい勢いでアトリエの扉が開け放たれた。
「アニー!」
 血相を変えたハンスが、肩で息をしている。
「あれ、どうしたの?」
 促せば、ハンスは再び固まった。
 しかし、意を決したように、大きく息を吸い込む。
「ぼ、ぼくが教え…………──」
「アニー、持ってきたよー」
 ハンスの言葉と同時に、リーズがひょっこりと顔を出した。
「あれ、タイミング最悪?」
「え、持ってきてくれたの? って、実物、持ってたの? さすがリーズ姉さん!」
 アニーははじかれたように立ち上がった。ばつが悪そうに苦笑しているリーズから、小さな包みを受け取る。
 リーズは自慢げに胸を張った。
「売りつけてもよかったんだけど、困ってたみたいだからさ。向こうで結構はやってて、あたしも好きだから、いくつか持ってきてたの。それぐらいならあげるよ」
「うわーん、リーズ姉さん、好きー!」
 嬉々として、アニーは包みをあけた。ピンク色のキャンディが数個、詰め込まれている。
 一粒つまみ上げると、口の中に放り込んだ。
「おいしい! これが、キスの味のキャンディかー。うんうん、甘い。甘酸っぱい……かな。ナニ使ってるんだろ」
 ブツブツとつぶやきながら、錬金術モードに突入。

「……つまり?」
 ひとり置いてけぼりのハンスが、絶望的な表情でつぶやいた。
「つまり」
 ぺぺが、コホンと咳払い。
「洋菓子店の客から、『キスの味のキャンディ』が食べたいって要望が出てだな。アニーは、大人気って噂の、そのキャンディの味を知りたがってたってわけだな」
 丁寧に、説明を加えた。
「…………そ……」
 そんなオチ。
 ハンスが肩を落とす。
 ほっとしたような、ちょっぴり残念なような。
「あげるんじゃなかったなー。手取り足取り、教えてあげるところだったのにねー?」
「そ、そんなことは」
 新しいおもちゃを見つけたような顔で、リーズがハンスの顔をのぞきこんでくる。ハンスは慌てて視線を逸らし、どうやらすでに錬金術に没頭し始めたらしいアニーをちらりと見る。
「あ、ハンスも教えてくれる気だったんでしょ? ちょっと待ってて、あとで教えてもらうから……」
「だ、だれが教えるか!」
 心底から吠えて、真っ赤な顔を隠すように、ハンスはアトリエから出て行った。
  






──────────────
ええい、終わってしまえっ。
書いてる分には楽しいんだけど、読んでくれた人(いるのか?)的にはどうなんだろう……
基本的にヒロイン至上主義です。
アニーはみんなから愛されればいいと思う。


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  Name : 光太朗。
  性別女、またの名を光太朗子。
  『アニーのアトリエ』ハマり中。

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