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treasure 『風邪引きアニー』

頂き物SSです!
数日前にいただいていたのに、UPが遅くなってしまいました>< 申し訳ありませんー;

もはやお馴染み、いつもありがとうございます、な柿トロさまの作品です。
風邪を引くハンスネタを書いた際、アニーが風邪引くのは書けない~とかぼやいていたら、書いてくださいました!
ごんじゃらにおいて貴重な甘さをご堪能ください><





*****




『風邪引きアニー』BY 柿トロ



<ver アニー>


朝起こされると顔が赤かったらしくて、ペペに怒られた。
一日で直せって薬とお休みともらったから、おとなしく寝てる。
風邪で寝込むなんて何年ぶりかなー。
あたしはぼんやり思いながらうとうとしていた。
いつもだったらすぐに眠ってしまうのに、妙に頭だけ起きている。
熱の所為かな。



コンコン。ノックの音がする。
ノックなんてするのはハンスだけだ。
「失礼する」
当たり。
「……アニー。いないのか?」
いつもとちがって静かなアトリエに留守だと思ったらしい。
いるよー。
そう思ったけど体は寝ているらしくて声が出ない。
これって、金縛り?
「寝ているのか。……風邪か?」
寝ているあたしの近くに来たハンスが呟いてる。
風邪ってすぐわかるってことはまだ顔が赤いのかな。
目を開けたいけど、開けられない。
ハンスの声だけが聞こえる。
何してんのかな。
と思っていたら、おでこに手が触れた。
あ、ハンスの手袋、冷たくて気持ちいい。
ってことはまだあたし、熱があるのかな。
あれ?これ、手袋じゃない。普通に手だ。
珍しいなぁ。いつも手袋してんのに。
もうちょっと置いててくれないかな。
と思うそばから離れてしまう。残念。
おでこから離れた手が頬に触れた。
?なんだろう。
ハンスは黙ってじっとしてる。
?何か言い出しそうな気配だけがする。
何度も口を開いているような、そんな感じ。
「………アニー…………」
ハンスの声は小さくて、静かなアトリエでもよく聞こえない。
あたしがちょっとやそっとの音では起きない事は知ってるはずなのに。
そんなに小さな声じゃなくても、あたしたぶん起きないよ。何?



「………………………………………好きだよ」






ばしっと目が開いた。
「ええっ!!」
「アニー!お、起きていたのかっ!?」
「いっ、今何て言ったの!」
「な、な、何も言ってない!!」
「何て言ったのってば!」
「だから、何も言っていない!!」
「言ったよ!」
「気のせいだ!夢だ!幻聴だ!忘れろ!!」
「忘れろって事は言ったんじゃん!」
「うっ!…ね、寝たふりとは卑怯だぞ!!」
「卑怯でも何でもいいからっ!」
「ううっ………!!」
ぎゃあぎゃあと騒いでいたら、ペペが戻ってきた。
「うるせーぞっ!何してやがるっ!」
「ぺぺっ!」
「じゃ、じゃあ失礼するっ!!」
あっ、逃げられた!
追いかけようとしたら、くらりと目が回った。
うわ、ぐるぐるしてる。これはちょっと危ないかも……。
暗転。


あたしは熱があるのに騒いだ所為か倒れてしまったらしい。
目を覚ましたら次の日だった。
起きたら風邪は良くなっていたけど、ペペのお説教が待っていた。
心配かけちゃってごめんね。
熱も下がったし、ゴハンも食べたし、もう大丈夫。
起きて、着替えて、よしっ突撃!
「ハンスー!」
「うわあぁっ!!」
「何て言ったのーっ!」
「何も言ってないっ!!」
いつもと反対にハンスを追いかけるあたし。
あたしから逃げるハンス。
みんな、何が起きたかびっくりしてる。
でもあたしはそれどころじゃない。
あの時、何て言ったの。
本当は聞こえてたけど聞き返す。
起きてるあたしに言ってよ。
ちゃんと答えるから。





<ver ハンス>


コンコン。
いつものようにアトリエのドアをノックした。
「失礼する」
ドアを開けるといつもと違ってしんとしている。
「……アニー。いないのか?」
いなければ返事があるはずもないがつい口にしてしまう。
昼寝かと思いそちらを見ると眠るアニー。
その顔が妙に赤い。
「寝ているのか。……風邪か?」
起こさないように小さく呟く。
いつもなら、寝言を言い、ベッドから転がり落ちるようなアニー。
今日は静かにじっと眠っている。
ふと手袋をはずし、その額に手を伸ばす。
手袋越しでは熱の有無がわからないから、と誰かに言い訳しながら。
そっと触れるとかなり熱い。
タオルか何か置いた方がいいかもしれない。
なんだか離しがたくて手を頬へとすべらせる。
寝ている……な?
起きない……な?
起きていたら、とてもこんな事は出来ない。
目を見ていたら、とてもこんな事は言えない。
名前を呼ぼうとして、何度もためらう。
それで起きてしまったらもう触れていられない。
「………アニー…………」
小さく小さく呼びかける。
起きない。
もっと小さな声でそっと呟いた。
「………………………………………好きだよ」


次の瞬間、ばしっとアニーが目を開けた。
「ええっ!!」
「アニー!お、起きていたのかっ!?」
「いっ、今何て言ったの!」
「な、な、何も言ってない!!」
「何て言ったのってば!」
「だから、何も言っていない!!」
「言ったよ!」
「気のせいだ!夢だ!幻聴だ!忘れろ!!」
「忘れろって事は言ったんじゃん!」
「うっ!…ね、寝たふりとは卑怯だぞ!!」
「卑怯でも何でもいいからっ!」
「ううっ………!!」
ぎゃあぎゃあと騒いでいたら、ペペが戻ってきた。
「うるせーぞっ!何してやがるっ!」
「ぺぺっ!」
「じゃ、じゃあ失礼するっ!!」
アニーの注意がペペにそれた隙に逃げ出した。
追いかけてこなかったが大丈夫だっただろうか。


翌日。
次に会う時どんな顔をすればいいのかとか思っていたら本人が現れた。
「ハンスー!」
「うわあぁっ!!」
「何て言ったのーっ!」
「何も言ってないっ!!」
全快したようで何よりだが、困る。
まだどんな顔をすればいいかわからない。
追いかけられて逃げ出した。いつもと反対だ。
どういうつもりで追いかけてくるんだ。
本当に、ただ聞こえなかったことが気になるだけだろうか。
もし、もう一度言ったら、答えがもらえるんだろうか。
でもまだそんな勇気はない。
もう少しだけ待ってくれ。
ちゃんと言うから。





────────────
両方の視点から、というのが、キます!!
ハンスかわいい……! でもってアニーもかわいいっ><
長い長~い沈黙の後の告白に、胸がきゅんきゅんです。
こんな感じでドタバタしつつ、でも甘く、そんでヘタレつつ(笑
そんな二人が大好きです。

柿トロさま、ありがとうございました!!



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  Name : 光太朗。
  性別女、またの名を光太朗子。
  『アニーのアトリエ』ハマり中。

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