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treasure 『精一杯の気持ち』

新コーナー!! どんどんぱふーー!!

オリジナルの方の小説仲間さんである伽砂杜ともみさま(って書き方で良いのでしょうか!? ドキドキ、なんかドキドキするよ!!)から、ハンアニSSをいただきました!!
私にそそのかされて(笑)アニアト購入、ガッツリハマってくださっているようでございます。ムフフ。

いうまでもなく、アニアト関連SSでも絵でも超募集中です。
萌えを! 萌えを、私に!!

というわけで、以下、いただきSSです。





*****




『精一杯の気持ち』 BY 伽砂杜ともみ


「あ! アニーお姉ちゃん!」

 街中を嬉しそうに歩いている、風変わりな帽子とマントを身につけたアニーを見つけ、フィズは駆け寄り、声をかけようとして両方とも押しとどめた。
 アニーが一人ではなかったからだ。
 隣を歩くのは、いつもの白い制服を身につけた真面目でお堅いハンス。
 アニーを担当しているがため、よく見る光景でもある。

 あれだけウキウキとしたようすを見ると、課題で金賞をとったのだろうか。
 フィズは声をかけるべきか悩みながら、タイミングがわからなくなって、とりあえず人ごみにまぎれながら後を追った。
 どうしようもなくて観察するはめになっているが、そこでフィズは気がついてしまったのだ。

 いつだって気難しい顔をしているハンスが、アニーの前では柔らかい表情で笑っているのを。
 彼女を見るまなざしは、ときおり困った表情を見せるものの、常に見守る者のソレだった。
 あちらこちらと見て回りながら歩くアニーが、前から来た人とぶつかりそうになれば、その細い左腕をつかんで、引き寄せる。
 ぶつかりそうになった男の人に気づき、アニーはごめんなさいと言って、ハンスに向かって屈託なく笑う。

「まったく、少しはまわりを気にしてくれ」

 などとため息をつくハンスに、フィズはおもわず飛び出していた。

「え! なになに!? フィズ?」

 勢いよく二人の間に割り込み、引き離す。
 ハンスがさきほどまでつかんでいた腕を守るようにしがみついて、フィズはハンスをにらみつけた。
 なにごとかと、あっけにとられていたハンスの顔に、一瞬だけ不機嫌の文字が浮かぶのを、フィズが見逃すはずはなかった。

「アニーお姉ちゃんに、なにするですか!」
「フィズ違うよ。ハンスはねー、人にぶつからないように引っ張ってくれただけだよ」
「お姉ちゃんは、わかってないです!」
「え、なにを?」

 きょとんとフィズを見つめ、そしてハンスを見るアニー。
 フィズは答えに詰まり、黙り込んだ。
 ハンスとて答えられるはずもなく、しかし気まずいようすで目をそらす。

「ねえ、なになに? なにかあったの?」
「……なんでもない、です。それより今からどこに行くですか?」
「あたし? 買い出しに行く途中だよ。ハンスも同じほうに用事があるみたいだから、荷物持ちに使おうとかこっそり思ったのは、内緒だよ?」
「……なんだかんだ言って、この道を選んだのは、それが理由か」

 不機嫌なような複雑な顔で、うめくように言うハンス。
 しまったーと言いながらも悪びれなく笑うアニーに、ハンスは大きくため息をついた。

「……そんな顔したって、アタシはだまされないんだからね!」

 あきらかに慌て出すハンスだったが、それを見た上で変なハンスーと、なんの深読みもせず笑い出したアニーに、がっくりと肩を落とした。
 あからさまな反応に、フィズはさすがに悪い事をしてしまったのではないかと、うわめづかいで笑い転げるアニーを見上げる。

『本当に、わかってないのかな?』

 そんな意味合いも込めたのだが、アニーはそんなフィズに小首をかしげた。

「ん? どしたの?」
「なんでもないです」

 そう。わかってなければ、良いような良くないような。
 でもせっかく出来た友達をとられるようで、フィズはくっついているしかなかった。

「フィズー、歩きにくいからさ」

 自由なほうの手の平をフィズに向ける。
 自分でも顔が赤くなるのがわかった。おそるおそる手をつなぐ。
 友達ができたら……と考えていたことを、アニーは知らずに叶えていってくれる。
 
 嬉しくて、涙が出そうだった。
 その手をにぎって、アニーは機嫌よく歩き出す。
 仕方なくついてくるハンスに、不憫な視線を投げかければ、彼は苦笑しただけだった。

『いつものことだから』

 そう言っているように見えて、フィズは下唇をかんだ。
 歩きかけて、立ち止まる。

「フィズ?」

 驚いて振り返ってきたアニーの手を、みずから放した。

「やめてです! こ、こんな街中で手をつなぐなんて、小さなこどもじゃないです!」

 これでアニーに嫌われたかもしれない、でもフィズにはこれが精一杯だった。
 前に好きな男の子がいて、でもこんな性格じゃ嫌われると、見つめることしか出来なかったから。
 ハンスの気持ちがわかるようで、いたたまれなかった。
 泣いてはいけないと、背を向けて走り出す。

「フィズ!?」

 驚いているハンスの横を通り過ぎるとき、フィズは小さくつぶやいた。

「……許さないから」

 アニーお姉ちゃんを泣かせたら、許さない。
 気を使ってあげたんだから、頑張らなきゃ許さない。

 呼び止めようとするアニーの声も振り切って、路地を曲がり人ごみに紛れた。
 人前でなんて、涙が出たことなんかない。そのせいで、何度も冷たいとか言われてきた。
 今だって、ほら涙なんか出ない。いつだって気を張っていたんだから。

 とぼとぼとレストランへ足を向けて、フィズはふと足を止めた。

「まさか……」

 ハンスは自分の言葉を、どうとらえたろう。
 告白するなんて、許さない。
 だなんて、まさかそんな捕らえ方はしなかっただろうか。

 不安になって、戻ろうかとも思う。
 しかし、いまさら戻るなんて出来るはずもなく、けっきょくレストランに帰るしかなかった。

「あ! 帰ってきた! 良かった~、小さいとかそんな気はなかったんだよー。ごめんね、フィズ!」

 そう言って抱きついてきたアニーに、フィズは目を丸くする。
 たしかに入り組んだ街ではあるが、こんなにも早く待ち構えられているとは思わなかったからだ。

「え、だって。お買い物は?」
「いいのいいの。別にすぐ欲しかった物じゃないしさ、偶然荷物持ちが現れたから、ついでにと思っただけだし~」
「そ、そうですか……その、ごめんなさいです」

 素直に謝った。
 アニーに向けたつもりで、でもその後ろにいたハンスに対しても。

「いいよ~。せっかくだから、一緒にお茶しようよ! ハンスのおごりで」
「なっ!」
「……アタシは、今からレストランのお手伝いです。二人でお茶してくださいです」

 ぷいっとそっぽを向いて、レストランの扉を開ける。

「どうぞ、いらっしゃいませ」

 なんか申し訳ないよーと言いながら入っていくアニーに続き、ハンスも扉を支えているフィズの横を通る。
 ハンスは、さっきフィズがしたように小さな声でつぶやいて、彼女の頭に手を乗せた。

「気を使いすぎるな」
「な、なによ! あんたにそんなことするはずないじゃない!」
「そうか。勘違いだったな、悪かった」

 おもわず叫べば、ハンスは優しく笑う。
 扉を閉めて振り返れば、二人は窓際の席に落ち着いていた。
 フィズを抜きにして談笑しているところを見れば、やっぱり腹が立つ。

「あれ? フィズ、アニーお姉ちゃんとられちゃうんじゃない?」

 いつの間にいたのか、リーズがにこやかに耳打ちしてくる。
 決心はすぐに揺らぎそうになりながら、それでもフィズはリーズをにらみつけた。

「今日だけは……邪魔したら、ぜったい許さないです!」







────────────
フィズかわいいーーー!><
フィズ視点にすることで、ハンスがちょっとカッコイイ! とかドキドキしてしまいました…でもちゃんとかわいそうですが(ちゃんとって 笑
ぶつかりそうになったアニーの手を取るハンスとか、もう、最高に萌 え た … !!
そうだよ、ハンス年上なんだもん。リードしないとねっ。ヘタレでもね!!
フィズにこんなにも愛されて。愛されヒロイン最高です。ところで関係ないですが、フィズはやっぱりビュウフィズに落ち着くんでしょうか(聞いてもな。

伽砂杜ともみさま、素敵なハンアニ作品を、本当にありがとうございました!
このハンアニで、ご飯三杯食べてきます! 押忍!!


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  Name : 光太朗。
  性別女、またの名を光太朗子。
  『アニーのアトリエ』ハマり中。

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