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『牽制』

まさかのダニエル視点。

ダニエルのイベントとかものすごい流してるので(コラ)、キャラてきとうです。すみません。
いや他のキャラについても偉そうなこといえないんですが(言い出したらキリがないよー。





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『牽制』


「アニーさんって、かわいいですよねえ」
 いつもの委員会本部。隣では、尊敬すべき先輩であるハンスが、熱心に仕事をしている。
 こんな話題もどうかと思ったが、ふと思いついてしまったので、ダニエルはそう口に出していた。
 先ほども、ハンスに用があったらしいアニーが訪れて、軽快な足取りで去っていったばかりだ。
 彼女がここに来ると、なんというか、場が華やぐような気がする。賑やかな空気が流れる、というか。
 
 何気ないつぶやきだったのだが、ハンスは手を止めた。
 ギギギ、と首を回してくる。

「そ、そうか?」
 ハンスらしくない、少しうわずった声。
 話題に乗ってくれたことが単純に嬉しくて、ダニエルは眼鏡の奥の瞳を輝かせた。
「かわいいですよ。それに、優しいですし。この間も、ボクが落ち込んでたら、励ましてくれたんです。成績もいいのに、いばったところもないし。スゴイですよね」
「…………」
 ハンスは、黙ってしまう。
 どこか、不機嫌なオーラをまとっている。
「美化しすぎだ。寝たら寝たまま起きない、やる気はない、約束も守らない、寝言は食べ物のことばっかりで夢は玉の輿だぞ」
 マイナス評価を並べ立てるハンスに、ダニエルは首をかしげた。思わず反論する。
「でも、ハンスさんも、アニーさんは頑張ってるって褒めてませんでした?」
「い、いや、それは……そうだったかな」
 歯切れの悪い返事。
 このなんでもできる先輩が、言葉を濁すのは珍しい。

「アニーさんにバラしたりしませんから、素直にいえばいいのに」
「す、素直って、なんだ!」
 強い調子で返され、ダニエルは首をすくめた。
 完全に気圧されながらも、もごもごと続ける。
「だ、だから、頑張ってるなあとか、偉いなあ、とか……なに怒ってるんですかァ?」
 もはや泣きそうだ。
 ハンスは、咳払いを一つ。
「あ、ああ、そういうこと」
「なんかおかしいですよ、ハンスさん」
 理由はわからないが、ハンスはこのごろ、どこかおかしいような気がする。
 よほど根を詰めて働いているのだろうか。
 もしかして、自分がなにかヘマをやらかしてしまったのか。

 
 ふと視線を移すと、団長から逃げているらしい女性騎士の姿が目に入った。
 相変わらずの、抜群のプロポーションだ。
 ダニエルは、手をクロスさせ、ホウっとため息を洩らす。
「ジェリアさんも、おキレイですよねえ」
「ああ、そうだな」
 今度は、あっさりと同意が返ってきた。
 テンションの違いに、ダニエルはちょっと考えてみる。
「最近よく見かける、リーズさんも、綺麗な人ですよね」
「そうだな」
「…………」

 ダニエルはハンスを見た。
 書類に目を落としたまま返事をするハンスに、もう一度、声をかけてみる。
「アニーさんって、かわいいですよね」
「そうか?」
 怒ったような顔をして、すぐに顔を上げるハンス。
「…………ハンスさんって……」
「なんだ?」
「いえ、なんでもないです」
 なんだか色々なものを悟ったが、ダニエルは自分の心の中だけに、そっとしまっておくことにした。
 
 





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こんな感じでバレバレなんだろうなァと思ったりします。
きっとみんながこっそり応援してくれているハズ。
気づいてないのはアニーだけ、みたいな状況がヨシ!!



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  Name : 光太朗。
  性別女、またの名を光太朗子。
  『アニーのアトリエ』ハマり中。

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