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『もう一人』

ま、また書いちゃった……ヒマなわけではないのに……!

ハン→アニ、キル→アニ。
うちのアニアトは、愛されヒロイン万歳方式。

というか、基本はハンアニだけど、キルも捨てがたいという!!
カイルやビュウはいまいち妄想できない……。


アニーはなんだかんだいって、→リーズだよね、とか思ったりする。





*****




『もう一人』


 ノックをしても返事がなかった。
 けれどそれは珍しいことでもないので、ハンスはそのまま戸を開けた。

「アニー、次の大会の……」
 いいかけて、止まった。
 アトリエの中の空気は、自分の知るどれとも、異なっていた。
 ベッドに横たわるアニー。
 傍らに、大剣を背負ったままの、キルベルト。
 椅子に座って、ただ、眠るアニーを見つめていた。
 ひどく、優しい目。
「……キル──」
「おう、どうした」
 振り向いたのはいつもの顔で、ハンスは言葉を飲み込む。
 見間違いだったのだろうかと、都合の良い解釈が頭をよぎったが、心臓は煩いぐらいに警鐘を鳴らしていた。どうしようもない胸騒ぎ。

 見間違いなどではない。
 そして、たぶん、勘違いでもない。
 あのまなざしの意味を、ハンスは知っていた。
「ぺぺは」
「さあなー、いないんだから、いないんだろ。オレも出直すわ。──ああ、こいつは、オレが来たときにはすでにこうだったぞ。カギもかけずに。不用心だよなあ」
 カッ、と得体の知れない怒りが湧き起こる。それはキルベルトに対してなのか、彼のいうとおりあまりにも不用心なアニーに対してなのか。
「そんな顔すんなよ。疲れてんだろ、こいつだって」
 こいつ、といういい方が癪に障った。
 知らず、眉間に皺を寄せる。敵対心むき出しの顔で、睨みつける。

 しかしすぐに、我に返った。咳払いをして、どうにか表情を取り繕う。
「そうか。なら、僕もまたにしよう」
「おお、そうしとけ」
 そのまま、回れ右をした。
 もしこのタイミングで彼女が起きてしまっては、なにをいうかわからなかった。きっと醜い説教まがいの言葉を投げつけてしまう。胸の内にくすぶるものは巧妙に隠して、まるでアニーが悪いとばかりに。
「なあ、ハンス」
 出ようとするところを、呼び止められた。
 キルベルトが立ち上がり、ゆっくりと近づいてくる。

 とん、とハンスの胸に、拳を当てた。
 それは、痛みを伴うようなものではなかったが、ハンスは眉をひそめる。
「そこにソレを抱えてるのが、おまえだけだと思うなよ」
 そういって、ニヤリと笑った。
 じゃあな、と手を振り、そのままアトリエをあとにする。

 それだけで、充分だった。
 彼がなにをいおうとしたのか、これでもかと理解した。
 つまり、彼は──


「……むにゃ~、そうそう、それを塩焼きにするんだよ~」
 寝返りを打ち、にやけた顔のアニーが寝言をこぼす。
 結局、アトリエから出ることもできず、ハンスは立ちすくんだままで、小さく息を吐き出した。
 どうやら、穏やかなままではいられそうもない──そんな予感を、胸に。






────────────   
キルは絶対そうだと思う。いや思いたい。
おバカな行動はわざとに違いない(いや天然部分も多々あるだろうが。
ベストEDのあれだってさ! きっと内心かなり慌ててつつなんだよ! にぶちんを演じてるんだよ!!
という妄想に基づくSSでした。
というか、うちのSSのアニー眠り率高すぎる。


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  Name : 光太朗。
  性別女、またの名を光太朗子。
  『アニーのアトリエ』ハマり中。

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